ねずみの駆除には薬を用いる方法も昔から行われてきました。ねずみ退治も進歩して現在はいろいろなメーカーから様々な殺鼠剤が出ていますが、殺鼠剤にも一回もしくは数回の摂食で効果を示す急性毒剤と、数日間の連続摂取によって効果を示すクマリン系と言われる累積毒剤があります。
ねずみは死んだ他のねずみを見て警戒し、学習して食べなくなる非常に警戒心の強い動物です。ねずみの駆除には薬の場合も根気強く仕掛けることが必要であり、仕掛ける際のポイントも押さえておくことが重要です。まずねずみの通り道にねずみの駆除用皿に薬(毒エサ)を入れずにエサだけを入れておき、ねずみに餌場として認識させるようにします。数日後ねずみがエサを食べた跡が見られたら、初めてそこにねずみの駆除の薬(殺鼠剤)を混ぜるのです。注意点としてこの時、食品や生ゴミなどエサになるものが放置されていると毒エサ(殺鼠剤)を食べなくなるため、徹底的に掃除や整理整頓を行ないましょう。エサはソーセージや食パン、さつま揚げなどできるだけ腐りにくい食品にします。エサをなかなか食べない場合はねずみが油分を好むため食用油やバター、ピーナツオイルをかけてみましょう。どんなねずみの駆除の薬を用いる場合でも安全のために必ず手袋やマスクなどをして行うとともに、子供やペットがいたずらしたり、誤って口に入れないようくれぐれも注意をする必要があります。